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12.102021
KOSEN国際協力ベトナム・フォーラム 開催いたしました。
KOSEN国際協力ベトナム・フォーラム 開催いたしました。
多くの方にご参加いただき、有難うございました。
第一部 登壇者
お答えできなかった参加者からの質問にお答えします。
Q1.留学生の受け入れに関して、井上理事が重要だが高専での受入は少ないので、今後増やしていく必要があるというような主旨のことを話していたと思います。その目的は、学校のグローバル化ということで良かったでしょうか。また、留学生を増やすための具体的な計画や方策があれば教えてください。
A1. 海外で活躍できる技術者としての能力を伸ばすためには、単位認定制度や単位互換協定に基づく海外留学や海外インターンシップなど、学生が海外で活動する機会を後押しする体制を充実させるとともに、学生の英語力、国際コミュニケーション力の向上や海外に積極的に飛び出すマインドを育成する取組も必要であり、オンキャンパスにおける国際化として、留学生の受入も重要であると考えています。(高専機構)
Q2.高専が海外展開を推進するため、より環境を整えるよう実践されていることはございますか?
A2.高専の海外展開事業として、タイ政府協力のもと、日本型高専を現地に設置し、運営の支援を行っております。また、ベトナムを始め、モンゴル・タイにおいては、現地の教育制度に日本の高専教育に基づく教育高度化の支援を行っています。
また、国際感覚の涵養を目的とした学生主体の国際セミナーである「ISTS/JSTS」、工学教育の発展及び実践的技術者教育に関する議論や情報交換を行う国際シンポジウムである「ISATE」を開催・支援しているほか、日本の高専生を海外で活躍する技術者として育成する「グローバルエンジニア育成事業」を実施しています。(高専機構)
Q3.Industry 4.0がはやされている時代に、KOSEN教育はどう対応していますか。カリキュラムの修正程度でしょうか、教員教育・設備導入を含めもっと大きな変化でしょうか(日本および3ヵ国)。
A3.社会・経済構造の変化や技術の高度化、社会・産業・地域のニーズ変化を踏まえ、地域や社会の諸課題に自律的・主体的に取り組み、かつ生涯学び続ける学生を継続的に育成するため、「Society 5.0により実現する未来技術をリードする高専発!『Society 5.0型未来技術人財』育成事業」を進めています。「GEAR 5.0(未来技術の社会実装教育の高度化)」、「COMPASS 5.0 (次世代基盤技術教育のカリキュラム化)」の二つのプロジェクトに取組み、カリキュラム点検(教育内容・方法)を行いつつ、高専教育の高度化を図っています。詳細はHPをご覧ください。
https://www.kosen-k.go.jp/about/profile/gear5.0-compass5.0.html
支援国3か国においては、各国の教育制度及び教育環境に応じて、日本の高専教育に基づく教育高度化支援を行っています。(高専機構)
Q4.現場で活動されていて、ベトナム人学生をどのように感じられますか。
A4.5Sが徹底され、学習態度も良く、ロボコン等のイベントにも積極的に参加しており、真面目な学生が多いという印象です(有明高専 坪根 弘明 教授)
日本の高専生と同じく大学生に比べてシャイで自己アピールに弱いところがありますが,礼儀正しく,とてもしっかり頑張っていると思います(函館高専 森谷 健二 教授)
Q5.現在ベトナムでは3校でモデルコースを実施されておられるとのことですが、今後さらに高専モデルの展開を広げていかれるご計画はございますか?
ベトナムではご承知のとおり、技能人材が大変不足している状況があります。
今後進めていくにあたり何か障害になるようなことはありますでしょうか。
ベトナムに住む多くの日本人、日本企業が高専様の動きを支援できるようになればいいと感じております。
A5.国立高専機構(及び幹事校・協力支援校)及びベトナム関係当局並びに支援を行っているパイロット校3校の連携・協力において、ベトナムにおける高専モデル教育のさらなる充実を目的とした委員会(「高専モデル委員会」)を設置し、日越共同でパイロット校における教育活動の継続的な改善を行い、今後のパイロットプログラムの発展につなげていきます。
また、パイロット校における就職などの進路指導支援を中心に、ベトナムにおける日系企業様並びに関係団体との連携・支援を今後模索し、パイロットプログラムの進化に取り組んでいきます。(高専機構)